楽々荘でお茶事

 昨日、亀岡にある楽々荘で、茶事に行ってきました

 

 

 

茶会ではなく、ガチの茶事で、御連客は、

茶道美術商と、剣道練士でもある茶道教授、

そして、お寺のお嬢様で祖母が茶道を教えてるという茶道関係の方の3人。

17時席入りで、終わったのは、22時でした。

 

ちょっと〜、気楽なお茶会を、2−3度参加したくらいの超初心者では

これは、絶対にマズいと辞退を申し出たのですが、

勉強になるとご亭主にお誘いをいただき、厚かましくも

参加させていただきばしたあああああ。

 

しかし、これは、ほんっと素晴らしかったです〜

 

茶会というのは、薄茶をいただく、あれですが、

茶事というのは、茶の湯において、懐石、濃茶、薄茶をもてなす

正式な茶会のようです。

「待合・初炭」→「初座」→「懐石・菓子」→「中立」→「後座」→「薄茶」

 という流れです。

 

 

 

ここで、白湯をいただきました。

久しぶりに、お白湯のんだような。。。

掛け軸は、蛍の絵。

 

  

 

 

 

 

今朝、撮ったので、もう、円座やうちわがありませんが、

ここで、腰掛けて待ちました。

この、何気に座ってた藁の円座が、美術商さんに教えていただき、びっくりしましたが

讃岐円座といって、最後に作れた人間国宝さんももういないとかで、

一座、30万円くらいで、売っているらしい。

 

 

 

雨が降っていましたが、篭を傘にして、

「つくばい」で、手を洗い、口をゆすぎます。

 

 

 

 

おじゃましまんにゃわ〜

 

 

 

 

という雰囲気では、ま〜ったくなく

床を拝見し、懐石をいただく。

これが、お椀の開け閉めから、真似をしっぱなしですが、

こんなに食事をきちんと頂いたのは

生まれて初めてなのかもしれない。

しかし、お皿やお椀から何から何まで、骨董あーんど美術品なので

ひとつひとつ、鑑賞と物語を楽しむ

 

 

招待状とともに、入っていた「カツオとマス」のお話しによると

大正14年、カツオ礼賛を続けてきた代表とマス代表が、

カツオ・マス勝負審判茶会を続けていたが、ある時、食通の

純翁益田孝氏にお伺いをたて、カツオ・マス審判茶会を開いたそうだが

終わって、結果を待つと、審判長純翁は、色紙に

 

一度では勝負わからず鱒、鰹、次の年まであづかりとせむ

 

と記したそうで、両横綱とも一応土がつかずにすんだらしい。

 

 

というテーマなので、勿論、鱒も鰹もでてきます。

掛け軸の内容なども、鰹や鱒に関係してることが多い。

 

菓子は、黒白半々になっていたので

「これは白黒はっきりさせるということですね」と

美術商の方が、謎解きのように話す。

 

末富さんに作ってもらったそうです

 

 

 

   

 

 

中立で、待っていると鐘がなり、後席。

これも、耳をすまして、聞く。 

 

せま〜いお茶室に入り、

暗く蝋燭だけの灯火のもとで、濃茶をいただきます。

茶事のクライマックス〜

飲み回しです。

 

ここでも、茶杓含め、ご自慢のものを蝋燭の灯火だけで、じっくり見せていただく。

行司がもっている形のものなどもあり、

なるほど〜、「勝負」だからですね〜と。

 

  

 

そのあと、また移動して、今度は、薄茶

お椀を変えたりしていただく。

そして、終了です。

 

また移動し、こんな時間〜と驚く。

 

 

 

ここで、フルーツをいただき、くつろいでいると

 

なんと、ホタルが、廊下の壁に〜〜

源氏ホタルだそうです。

 

 

  

 

 

ということで、近くの川で、お寺のある所に連れていって貰いましたら

霧の中、ホタルがいっぱい飛んでおりました〜

なんと、手のひらの上にのせて見ると、ちょっと緑の光

平家ホタルらしいです。

 

 

そして、その後は、すっかりお部屋でくつろぎ、

 

  

 

 

信楽焼き浴槽で音楽を聞きながら、茶の湯の本で、復習しながら、

ゆっくりさせていただきました。

ベッドとお風呂の間に玉砂利プチ庭園もあります。

 

 

  

 

 

 

お庭は、こんな感じ

昨夏、ここで狂言を見ました〜

 

 

 

 

 洋館外観。

 

 

 

  

 

 

  

 

 

お2階にあがると

 

 

   

 

こういうお部屋があったり

 

 

 

 

バルコニーもステキ。ラッフルズホテルとか海外にきているよう。

 

 

 

 

 

こういう大広間もいくつかあり、お庭が広いので、ゆったりな気分になれます。

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

ロビーの奥にイタリアンレストラン

 

 

 

 

お茶に不慣れな方に茶室ではなく、椅子に座る立札を用いる場合、

アルフレックス社製のガラスの立札卓を使うそうです。

 

ドーム・ナンシーやエミール・ガレの作品を茶碗や茶器に取り合わせて

でも、軽くならないように古備前や焼締水指や浄林の釜など

重厚感のあるものと合わせる。

茶箱も、ルイ・ヴィトンで特注した「黒エピ」の茶箱に

ガレやバカラなどのガラス類を中心に金平糖と合わせたりするそうです

 

 

 

 

男性3人は、皆袴姿でよくお似合いでしたが、それより

知力と知恵力というか、なんでもよくご存知で、財力もいるし

お花も生けるし、茶道は、総合力を問われるな〜と思いました。

しかし、昔から粋人が楽しんでたというだけあって、

えらい、贅沢な遊び?で、この形が、最終地点というか

これをやりたいがために。。。というのが、よく理解できて

よがったです〜

 

ゴルフにはまるのと、少し似ていると私は思うのだけど

これからは、もっと茶道の時代が(特に男性)くるのではないでしょか

 

 

 

楽々荘(国登録有形文化財)(田中源太郎翁旧邸)(7代目小川治兵衛作庭園)

京都府亀岡市北町44

0771-22-0808

 

http://www.rakurakuso.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽々荘でお茶事」への2件のフィードバック

  1. To iza021さん
    >コメントありがとうございます!
    堂島スイーツのほうで、堂島プリンさんです〜〜〜
    お土産に魔法のロールいたいだきました。おいしかったです〜。

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