大阪難波の国立文楽劇場での貸し切り「上方花舞台」を
観に行ってきました
これは、終わった直後の写真。もっと盛りだくさん芸舞妓さんが
いたのだけど、写真を撮ってる無粋なひとはいない
一、京都祇園甲部の芸妓による「手打」。
現在、祇園町にしか残っていない珍しい芸能らしく、初めて観た
ものすごく年齢を重ねた芸妓も含めた20人くらいが
同じ衣装で、ずらりと一列になり、
手に紫檀(したん)の拍子木(「火の用心〜パンパン」と鳴らすようなもの)を
「ヨーアリャアリャ」と掛け声をかけながら打つ。
もともと、歌舞伎の顔見世に出演する役者の乗り込みを迎える手打式だったらしい。
めずらしや〜〜
ニ、紋付袴で正座して語る素狂言「九十九がみ」
人間国宝茂山千作さんが、演じる(語る)百歳に近い老女が
絶世の美男貴公子業平に恋焦がれ、息子がアレンジして
一夜を共にする話
オモロいのだが、舟を漕いでしまった
他にも漕いでる人が多かった。
三、長唄「二人椀久」
唄2人三味線2人の4人(無表情)なのだが、「ゴールドフィンガーズ」という
ユニットでもあるらしい。さすがにお見事で、拍手が沸きおこる。
江戸初期、御堂筋に住んでた豪商椀屋久右衛門(椀久)が、
新町(近くの花街)の傾城松山に深くなじみ、豪遊し過ぎたので
座敷牢に入れられたのだが、恋しさに発狂して死んだという実話の長唄。
唄の題名が、「キムタク」みたいなもので、笑える。
四、京都宮川町の舞妓&芸妓による上方舞
舞妓の群舞(20人くらい)で、華やか〜目出たく舞い納める。
「大阪締め」の手打ちを織り込んでいた。
「大阪締め」は、大阪の手打ち(手締めのこと)なんだけど
とやります。
もちろん、一本締め
「いよ〜っお」 タンタンタン タンタンタン タンタンタン タン
「ありがとうございました」パチパチパチ(拍手)というのんが、一般的ですが
復活させようという動きがあり、芸能系、商売人系の集まりでは
大阪締めをやったりする機会があります。
勢いは、全くなく、なんか、まったりな拍子が抜けた感じで
中途半端な終わり方だと思う。
大阪での世界陸上でもやったようだが、「もひとつ」せ〜〜〜
残念ながら、これ以上の一般的な復活は無理かと思う。
今里新地(ディープ大阪)の芸妓さんが、音頭をとってやったりするけど
京都の舞妓さんが、やってるのは初めてみました。それも舞台で。
ちなみに、文楽劇場は、文楽の劇場です。