昨日は、第30回記念 大阪城薪能
を鑑賞。
大阪城の西の丸庭園というところが会場です。

思ったよりも、人が多く、前の方に行くと、シートにぎゅうぎゅう詰めて、
座ってらっしゃるので、(ちょうどチリのシェルターの大きさと人数が合うが、これで4ヶ月はツライ)
真ん中らへんで見ましたが、ものすごく快適
で、涼しいわ
、清潔やわ
、
寝そべりたいくらいでした。
天下太平を願う神事でもある「翁」で、友人の旦那さんが小鼓をたたいているので
小鼓に耳を集中させるが、マイクを通してなので、同じ生でも能楽堂の響きとは、残念ながら違う。
しかし、能楽堂の引き締まった空気とは、また違って、自然との調和と夏らしい
能天気な感じが、気楽でイイ〜

「翁」→火入れ式→「狂言」→「安宅」という流れ。

昨日は、満月の夜で、私が、お名刺の字などを描かせていただいてる梅若玄祥さんが、
シテ(主人公)をつとめる「安宅」のころには、大きなバックに満月が、雲から顔をだしたりでたり、
まるで演出のようであった。
手前には、能好きだった太閤の大阪城であーる。
そして、合間合間に、飛行機が通るので、現代アート的でもある。すんばらし〜
いまだに、古い能の台本みたいなのを読むと、最初の配役のページに
シテ:太閤 とか書いてるそうで、リアル〜
と思います。

「安宅」は、ご存知の方も多いと思いますが、歌舞伎十八番「勧進帳」のもとになった演目。
簡単なあらすじは。。。
兄の頼朝に追われる源義経一行は、東大寺再建の寄付を募る山伏に扮し、
加賀安宅の関を超えようとする。
しかし、関をあずかる富樫が、山伏を待ち構えてるのを知って義経は、弁慶に「おまえに任す」という。
すると、弁慶は考えた末、義経に、
「強力の荷物を背負って、一番後ろからくたびれた様子でついてきて下さい」というのであった。
安宅の関では、富樫が尋問をはじめ、富樫の家来が「昨日も山伏を斬ったで〜どやー」というので、
弁慶が、斬られるんやったら、最後のつとめをするといって
山伏の由来を語りはじめ、ついでに、山伏を討つと仏罰があたるとおどし&唱える。
びびった富樫は、「そのほんまもんの山伏やったら、勧進帳をもってるやろ、
読み聞かせてくれんかい〜」という。
もちろん弁慶は、んなもん持ってるわけがなく、テキトーな巻物をだしてきて、勧進帳と嘘をいい
「聖武天皇最愛の奥さんが建てた東大寺が絶えそうなんを惜しんで勧進(寄付)をつのってまわってる。
1銭でも寄付したら、この世でもあの世でも極楽になんで〜〜」みたいな感じで、
見事にテキトーなことを言って、勧進帳を読み上げる。

初世梅若万三郎(1931年)
で、関の人々が、一行を本物の山伏だと信じて通そうとしたその時
最後に義経が通ろうとしたら
「そこのものとまれ」と、言われる。「なんかそいつのことを似てるというものがおるんやけど〜」と
言われるのだが、弁慶は義経に向って「オ〜マ〜エが、とろいから、怪しまれて、止められるんじゃ〜
。
今日のうちに能登にいかなあかんちゅーとるやろー」といって、金剛杖で義経を打つ。
と、富樫が「ま〜ま〜」と止めようとすると、弁慶は
「荷物を持ってるものに目をつけるとは、あんたもなんちゅうやっちゃ
、
おまえは盗人か
ワレ〜」と悪態をつき
供の者達も「そやそや。強力に刀を抜くとは、臆病もん〜〜
」と迫力満々で言うので、
富樫は、「誤りであった。お通り下さい」と関を通してしまう。
関を離れ、弁慶は、義経に「さっきは、難儀のあまりっちゅーてもやり過ぎました、すみません
」と詫びると
義経は「なにをいうー。弁慶とっさの機転は天のご加護やで」と答えるが、弁慶は
「いやいや、いかに末世とはいえ主君を打つとは、天罰もんです。。。」と答える
そして、あ〜今日は、難をのがれてよかったよかった
と、家来一同で涙を流してたら
、
義経は、さらに
「弓家の家に生まれてやで、頼朝の命に従って、平家を追って西海に戦ってやで、
山野の野営し、敵を滅ぼしたのにやで、その忠義もいたづらになってもうたわ
。
思うことが叶わない世の中とは知ってるが、
真っ直ぐな人は苦しんで、そうでないやつは勢いを得て、どういうことやねん。
神も仏もないんかいな
」という(地謡がうたう

)
ところが、しかーし、富樫は、「さっきは、すまんことしたな〜
さっきの失礼のお詫びに酒
を持って来たで〜
」と、追ってくる。
もちろん、弁慶は、「酒
を飲ませて油断させようっちゅう魂胆やな。油断なるぬ」と
気を引き締めるが、富樫に酌をし謡う。
そして、弁慶の舞になり(弁慶は、もともと比叡山で、芸能僧だった)、酒宴になり
陸奥の国へと逃れいく。(ミュージカル風に踊って終わる感じ
)
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近々、ロードショーのシネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」の試写も見ました。
「ぞんび」大集合で、踊ったります
作/演出:宮藤官九郎
出演:市川染五郎、中村七之助、中村勘太郎、中村獅童、中村三津五郎、中村勘三郎等
こんなこともやる歌舞伎って、やわらかくて、とっつきやすいですが、
能は、幽玄の世界というのもあり、なかなか難しいですが、まずは、あらすじなどを知ると、
なかなか深くて、年を重ねるとともに重いほうがよくなってくる感じがします。
観る機会があれば、ぜひ
